当科目の単位数は1単位。
2000文字のレポートを書いて試験を受けることに当初は迷いがありましたが、相続や遺言という身近でかつ揉めがちなテーマであり、取り組むことにしました。
テキストでの学習で十分ですが、市販書もたくさん書店にありますので気軽に興味を持って臨むことができました。相続の配分割合が具体的事例においてどうなるかという点がポイントになったかと思います。

物権法は債権との対比において理解することが求められた科目であったと思います。
債権が契約自由の原則により同一物を対象に複数の権利の設定が認められるのに対し、物権はその排他性から非常に強い権利性を有しています。そのため、物権法定主義が採用されています。
学習の中心としては、上記対比による法体系及び原則の理解のほか、所有権、担保物権(質権、抵当権など)が重要となります。また、法定主義の例外として判例法である譲渡担保もその法的地位が重要になっています。

レポートは手書きで1万超えという写経の境地にありました。再レポになればもうあきらめると決めていましたが、運よく合格し、胸をなでおろした記憶があります。
試験は、先に述べた点を中心に問われていたように思います。
やはり、どの科目でもその科目の基本思想、原則、体系の理解が問われることが多かったと思います。
もともと行政事件訴訟の取っ掛かりにするために修得しました。
法の正義は手続的正義からも成り立つと考えられますので、その意義及び仕組みを知ることは今後公的に役立つと思われました。
当事者の人権保護と迅速円滑な訴訟手続のバランスと司法の介入程度。そのあたりが正義との均衡をどう図るのかという点で興味深いところでありました。
テキストは、それなりの量がありますが、満遍なく網羅されていますから基本知識の修得にも試験対策にも活用しました。補助的には市販の資格試験本が図解入りでイメージ学習に役立ちました。
こちらの科目は、鎌倉時代以降明治時代までが対象となり、日本法制史1と比べ、範囲が広くなります。
日本の国造りが対外的平等に立つために、刑法を軸に発展してきたことには変わりがありません。
現在では経済や環境などその影響要因は異なりますが、世界標準を睨みながら法制度を整えつつ、自国の風土とのバランスを取ることも変わりがありません。
とりわけ、明治維新以後の継受には法典論争を含め重大な研究要素があるのではと感じています。
さて、テキストは新しくそれ一冊でレポートや試験対策になりますが、青林書院の日本法制史もプラスすることで補助的理解を得たと思います。
マイナー科目ですが、4単位科目ですし、上記からもお勧めします。
今回は、科目試験が難関だった「日本法制史1」です。

この科目は、法学マインドを醸成する科目の一つだと思います。

日本は、中国からそのまま法を継受したのではなく、日本独自の土壌に合わせてアレンジし、採り入れました。民法にせよ、刑法にせよ、外国からの影響を強く受けています。
現代でも私たちの経済・政治・社会は外国からの影響を度外視して語ることはできません。
すなわち、法制史=「単に歴史を学ぶこと」に矮小化されるのではなく、歴然と受け継いできた法の魂は何か、現代の国際情勢を踏まえれば、それをどう咀嚼するべきなのか、こういったことを考える科目だと思います。
以上の視点は、どんな法律の論文を書くにせよ、規範定立、当てはめの際、必要なマインドだと考えます。

学習には、テキストのほか、浅古先生他の「日本法制史」(青林書院発行)がコンパクトかつやや具体的に書いており、参考になりました。

科目試験は、以前は一行問題でして、単に知っていることを書いただけでは合格は不可能でした。
ところが途中から出題傾向が変わり、テキストを忠実におさらいすれば、手に届くかと思います。

憲法、哲学に続き、法制史も基幹科目の一つだと思います。